建設業って有給取りづらい?現役の女性施工管理技士が取得率をデータで解説

「建設業って有給休暇が取りにくいんじゃない?」
そんなイメージを持つ人は多いと思います。

確かに昔は「忙しくて全然休めない」という声がよく聞かれました。でも今の建設業は、有給休暇の取得率も改善傾向にあり、働き方の柔軟性が増している会社もあります。

この記事では以下の内容を、前向きな視点でわかりやすく解説します。

  • 建設業全体の有給休暇のデータ
  • 実際に私が取っている休みの話
  • 「有給が取りやすい会社」と「取りにくい会社」の違い
目次

有給休暇とは?(法律で定められている基本ルール)

年次有給休暇(いわゆる“有休”)は、働く人が心身の休息や生活のバランスを保つための大切な権利です。
これは建設業であっても、雇用形態(正社員・契約社員・パートなど)に関係なく、一定の要件を満たせば必ず付与される法律上の休暇として定められています。 

厚生労働省のリーフレット(リーフレットシリーズ労基法39条)によると、➡ 雇入れから6か月以上継続勤務し、全労働日の8割以上出勤している人には、最低10日の有給休暇が与えられることになっています。 

そして、そこからは継続勤務の年数に応じて、
10日 → 11日 → 12日 → 14日 → 16日 → 18日 → 20日
と年々増えていき、最大で20日まで付与されることが法律で決められています。 

つまり、
「有給休暇は会社が用意してくれるサービス」ではなく、労働者の権利として保証されているものなんです。

建設業の有給休暇取得率はどうなっている?

まずは数字から見る現状です。
厚生労働省の令和7年就労条件総合調査の概況と、過去の建設業の有給休暇取得率(令和5年就労状況総合調査概要)を比較した表 を作りました。

調査年/対象付与日数(平均)取得日数(平均)有給取得率
全産業(令和7年)18.1日12.1日66.9%
建設業(令和7年)18.3日11.1日60.7%
建設業(令和5年)※17.8日10.3日57.5%

令和7年就労条件総合調査の概況

令和5年就労状況総合調査概要

🔎 ポイント

  • 建設業でも付与される日数自体は全産業とほぼ同程度 
  • 過去(令和5年頃)の建設業取得率は約57.5%でしたが、 令和7年では60.7%まで改善 
  • 全産業平均は約66.9%で、建設業の取得率はやや低いものの、確実に上昇傾向 

建設業の有給休暇の数字を見てみると、年々“取りやすさ”の傾向が出てきています。最新の令和7年調査では、建設業の平均有給取得率は60.7%と、以前の約57.5%からしっかり上がっています。これは、働き方改革や現場の意識改善が少しずつ実を結んできている証拠です。
また、全産業平均の取得率(66.9%)と比べても、建設業が大きくかけ離れているわけではありません。付与される有給日数そのものはむしろ多めで、現場や会社によっては有給を積極的に使える環境も増えつつあります。 

私のリアル体験:建設業でも長期休暇が取れることもある

私は施工管理として働く中で、「有給+休日」で8連休を取ったことがあります。月の半分近く休んだ年もありました。

特に、天候や繁忙期・閑散期がはっきりしている企業、企業間(民間企業)相手の中小建設会社では、仕事が少ない日はダラダラと会社にいるよりも、「有給でしっかり休もう」という考え方をする会社もありました。

忙しい時期はがっつり働き、閑散期にはリフレッシュ休暇を取る。こうしたメリハリのある働き方ができる現場も増えてきています。

取りやすい会社と取りにくい会社の違い

有給が取りやすい会社

  • 天候・繁忙期・閑散期の波が読める
  • メンバー間で助け合いができる
  • 上司自身が有給を使う文化がある
  • 日常の業務管理がきちんと分担されている

こうした会社では、上司も含め積極的に「みんなで休みを取ろう」という雰囲気があり、施工管理でも自分のタイミングで休みやすい空気があります。

取りにくい会社の共通点

  •  有給を使う人が周りにいない
  • 「忙しい=有給取るべきでない」という空気
  • 交代や代替要員がいない
  • 法制度としての最低限(5日取得義務)だけ守っている

昔は「最低限の5日しか取れなかった」という話をよく聞いたのですが、これは建設業だけでなく、他業種でもあるあるな話です。制度があるだけで、使う文化がないと実際には取りにくいというのが現実です。

なぜ建設業で有給が取りやすくなってきたのか

建設業界は人手不足が深刻で、「社員が働きやすい環境整備=採用・定着につながる」と捉える会社が増えてきました。

・工程を明確にして休みをスケジュールに組み込む
・繁忙期と閑散期を見極めて有給を推奨
・現場監督同士で休みをカバーし合う

こうした動きは、昔よりも確実に増えています

まとめ:建設業でも「有給休暇」は取りやすくなっている

建設業界は以前と比べて、有給休暇を取りやすくする方向に進んでいます。

・全国平均では有給取得率は約60.7%(2年で3.2%改善) 
・建設業でも働き方改革や業務改善で有給を取りやすくする現場は増加中
・自分の体験としても、8連休やまとまった休みを時期をみて取得出来ている

もちろん会社や現場によって差はあります。
でも休みを持つことは、心と体のリフレッシュにもつながり、仕事の質や安全性もアップします。

これから建設業に挑戦しようとしている方も、「有給が取れる現場を扱っている会社か」をチェックポイントに選ぶと、働きやすさがぐっと上がるはずです。

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